感謝されるってとてもうれしいですよね。
…ということで、おだてられるのが大好きな社員がこんな企画を考えました。
数人のグループに分かれて、社員一人一人の良いところをみんなで話し合い、その良いところの中でも社内でピカイチを選定して、それを表彰状としてみんなの前で表彰式を行うというものでした。
例えばこんなもの…。
「支え続けてきたで賞」
あなたはこれまで
OMCを支え続け
周囲の空気を和やかにし
部下の面倒を良く見てくれて
ありがとうございます
よってここに表彰します
これは長年弊社に勤務され、現在は定年退職後再雇用として引き続き第一線で頑張ってくださっているW氏に贈られた表彰状です。
こんなに心のこもった表彰状は他にないですよね。
一方こんなものも…。
「神対応で賞」
あなたは
美人だけでも罪なのに
電話の対応、お茶出し、まわりのこと
挙げたらきりがない程の神対応です
よってここに表彰します
あれ?あれ?ちょっと趣旨が違うんだけど…。
ちょっとおべっかが入っていますね。
でも、これもまぎれもない事実であり、この方の対応ぶりは超神対応です。
いつまでもその美貌と神対応で心を癒し続けてくださいねっ。
T様(*’▽’)
そんなこんなで一人ひとり表彰式が行われ、みんないい気分で今日のイベントは終了。
ちょっと待った!
「もうひとり、我々社員にとって、会社にとって、大事な存在を忘れている!」
そう言い放ったシステム部長が、ひとつの表彰状を読み上げはじめました。
「感謝状」
うんうん、シンプルなタイトルだな。誰への表彰状だ?
あなたはこれまで
社員のことを思い、父親のように
厳しいことを進言してくれました
苦言を呈することは、大変苦慮
されたと思います
よってここに感謝状を贈ります
そう読み上げた部長は、表彰状を常務取締役に贈りました。
人は誰でも嫌われたくないと思います。それでも我々社員のため、会社発展のため、愛のある苦言をしてくださる常務取締役に感謝したいという、部長からの素敵な贈り物でした。
その夜、企画の発起人である私は、予想以上に心温まる企画になったなぁと満足感を感じつつ、一人で晩酌を楽しみました。
P.S. そんな素敵な感謝状を贈ろうと言ってくださった部長への表彰状を作るのを忘れてしまい、すんませんでした(-_-;)。日頃から心のなかでは感謝していますので、ご勘弁くださーい。